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「第4回高校生ドラマリーディング演劇祭」の審査をさせていただきました。

今日、NPO法人日本学校演劇教育会が主催する「第4回高校生ドラマリーディング演劇祭」において審査員を務めさせていただきました。

この演劇祭は、課題戯曲としてチェーホフの『桜の園』の一部(選択して)と、自由課題の2つをリーディング形式で上演し、それを録画・提出したものを持ち寄り、ZOOMにより審査・講評を行うというもの。
参加は10団体で主に関東地区の学校でしたが、オンライン開催ということで金沢にいながらにして審査を担当しました。

自由課題ではそれぞれが戯曲や小説、絵本などさまざまなテキストに取り組んでいてとても楽しく観ることができましたが、それにも増して興味深かったのが『桜の園』。
なかなか高校演劇でチェーホフに取り組む学校は少ないと思うのですが、課題戯曲ということで各団体せいいっぱい立ち向かっている姿が頼もしかったです。

でもね。

チェーホフ作品って人間の心理をクールに見つめてて、結果として思わず笑っちゃうようなところも多いんだよね。真面目にしゃべっている人の話を全然聞いてない奴がいたりして。

恋愛についても本当にすれ違ってて、「ちがうよバカ、わかってやれよ」と登場人物に言いたくなるような展開もたびたび。なんならコントに近いようなところさえあるんだけど、やっぱり古典となると真面目にやらなきゃって思っちゃうんだよね。
固定観念にとらわれず台詞をまっすぐに見つめ、登場人物の気持ちをひたすら想像する。
考えてみればどんな芝居だっておんなじだよね。

だから今、チェーホフってむしろ新しいかも。
たとえばチェーホフ作品の翻案をやってみるとか、どうでしょう。かなり本気でオススメです!