キャスト

演劇の「笑い」について。

「どんなお芝居やってみたい?」って高校生に聞くと、「笑いがある作品」という答えが良く返ってきます。

最近はテレビやyoutubeなどで芸人さんのお笑いをいくらでも見ることができるので、ある意味、笑いに関するハードルは上がっているように思います。普通に高校生がM-1とか観て批評してるしね。

私個人としては、演劇の笑いもコントもそんなに大きな違いはないように思います。漫才となるとセンターマイクという形式があるからちょっと違うように思いますけどね。

ただ、観ると演るのとではもちろん大きな違いがあるわけで。

演劇部でもコメディタッチの台本をやる場合、ついつい「面白そうに」やろうとする人が出てきます。セリフの言い方や動きそのものに面白さがあるように考えて、それっぽくやっちゃう感じというか。

本質的には演劇もコントも「人間」が見えてこないと面白くならないんじゃないかと思います。嫉妬だったり見栄だったり、いろんな人間の感情が行き違うからこそ、そこに笑いが生じるんだと思います。

台本もらったらよく読んでみてください。その役の人がどんな人で、なにを問題にしているのか。それを誠実に演じれば笑いにつながること多いと思いますよ。

というのは、最近チェーホフの芝居を読んだからなんですけどね。

あー、今だからこそ、チェーホフ。やってみたいかも。