まずはメジャーを持ってこよう。話はそれからだ。
たとえば学園物を大会で上演するとして。
まさか机を40個も舞台に持っていくのは難しいので4個とか8個とか限られた数を持っていくわけですが、広い舞台の一部に実際の教室と同じ感覚で机を置くととてもちまちました感じになります。
舞台装置や照明などでエリアを狭くすることでリアルな感じを出すことも可能ですが、それも最初は難しい。
ということで多くの場合、机と机の間隔を実際の教室より広く取ることになります。こうすると空間がしっかり取れて見やすくなるんですが、ポイントは必ず稽古から机の間隔を広く取った状態で行う必要があるということです。すると実際の教室で日常出している声よりも大きな声でセリフを言う必要が出てくるし、動きも変わってくるはずです。それこそが稽古でやるべきことになります。
普段の稽古をいかに本番の舞台に近い状態で行えるか。
まずは実際の舞台と同じ広さをしっかり測る。これができてない演劇部はいっぱいあります。
自分たちの学校に、実際に大会で上演するような大きなホールがあってそれを演劇部が自由に使えるなんて夢のような環境があれば別ですが、ほとんどの演劇部は教室や特別教室を使って活動していますよね。稽古では普通に見えていたのに舞台だとうまくいかない。このギャップが問題なんです。
いま稽古でやっていることが、本番の舞台ではどう見えるか。それを常にイメージしながら作品創りに取り組むと、今まで気づかなかったことが見えてくるはず。
それが脱へっぽこへの第一歩です!