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大会での舞台仕込み!気をつけるべき3つのポイント。

※この記事は石川県での高校演劇の大会を想定して書いています。地域によって大会のルール(仕込みにかけられる時間等)は異なります。

大会での舞台仕込みとは?

高校演劇の大会では各校が大会ルールに従って、決められた制限時間内で舞台装置のセッティングを行います。石川の場合は例年仕込み15分、バラシ5分となっています。

そのため、速くそして正確に仕込むためのテクニックが必要となるわけです。

ただし、急ぐあまりケガをしてしまっては何にもなりませんからそこは要注意!ですよ。

まずは図面をチェックしてください。

では、ポイントごとに解説していきます。

①舞台装置の起点、基準を正確に決める。

装置をセッティングしていく際、まずは起点(基準)となる場所を決めます。特に平台を置いていく場合にはこの基準点をしっかりしておかないと、並べたあとになって「ごめーん、全体をもっと上手に!」なんてことになりかねません。

舞台監督がまず最初に「緞帳のラインから舞台奥に6尺(181.8センチ)、センターから上手に3尺(90.9センチ)、ここを起点にして下手に向かって置いていきます」というようにわかりやすく指示します。

今回の図面では「平台を中割幕をはさんで舞台手前ブロックと舞台奥ブロックに分けて置いていきます。中割からは手前奥それぞれ15センチ空けてください。上下は中割幕のセンターを基準にします」という指示で始めます。

②手順を明確に。

どの部分からセッティングしていくのか、そこに必要な材料(平台、箱馬等)はどれだけか、そして誰が何をどのタイミングで運ぶ(置く)のか、といったことをあらかじめ決めて、無駄のない動きを心がけます。

※今回のプランでは舞台手前ブロック→奥ブロック→ケコミ→ボックスを置くという手順になっています。また、人員配置は「〇〇2名」という記載になっていますが、実際には誰がという名前を必ず書くようにします。

このプランがいいかげんだと、「全員で動き、全員が戸惑う」状態になり「なにをやっていいかわからない」人間が出てきます。それではタイムロスだけでなく場合によっては危険も伴います。

必ずあらかじめプランを決め、それをメンバー全員が把握しておくようにしてください。

③練習する。

これがある意味いちばん大事です。

芝居の稽古はどの学校もやってくるんですが、仕込みの練習はどのくらいしているでしょうか。なんとなく、行き当たりばったりになっていませんか?

特に平台や箱馬は学校にはない場合が多いと思いますが、平台を運ぶ担当者はあるものと想定して実際に移動するというところまでしっかりやっておいてください。

何回か練習するうちに「平台置く作業は上手側が早く終わるから、上手チームは終わり次第パネル設置を手伝ってください」といった具合に、少しずつ効率よく動けるようになっていきます。

力のある学校の仕込みは、舞台監督の指示ひとつでたくさんの部員が一斉に動きます。しかもしっかり練習して来ているのでほとんど話し声も聞こえません。大きなセットが静かに、そしてスピーディに出来上がっていく様子はまさにスペクタクル。生徒実行委員会で搬出入係をやると、そんな様子を舞台袖から見ることができるのでオススメです。

 

段取りを組んで、チーム全員が段取り通りにテキパキ動ける。そんなチームなら芝居もしっかり創ってくるわけです。

格言

仕込みを見れば芝居が見える

 

さあ、仕込みから「脱!へっぽこ演劇部!」