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自己紹介。

はじめまして。井口時次郎(いぐち・ときじろう)と申します。

高校時代、ひょんなことから演劇部に入り、いつの間にやら30年。
こんなに演劇を続けるなんて当初はちっとも思っていませんでした。
部員はたくさんいてとっても楽しい部活でしたが、中部日本大会にはあと一歩届きませんでした。

高校を卒業後は地元の教育学部に進学したんですが、「高校の先生になって演劇部の顧問になれたらいいなあ」なんて思っていたところ、たまたま(本当にたまたま)地元の私立高校で40年以上演劇部顧問をやってこられた先生が定年退職するタイミングにあたり、採用試験を受けたところなんと合格。あれよあれよという間に演劇部の顧問になることに。

大学時代もアマチュアで演劇を続けておりガッツリ役者をやっていたものですから、顧問になりたての頃はかなりスパルタでした。
「なんでこんなことができないんだ!」(←できるならお前に指導されてなどいない)
「役者ならこのくらいやって当然だろ!」(←そもそも役者ではなく高校生である)

ツッコミどころ満載だったわけですが、それでも4年目には中部日本大会に進むことができました。
生徒たちは初めての中部大会にビビりながらも、今まで経験できなかったレベルの上演や客席、運営のみなさんの雰囲気にとても感動し、「来年も中部大会に出たい!」とそれまで以上に意欲的に部活動に取り組むようになりました。

しかし、そのころから少しずつ自分の演劇部指導に疑問を持ちはじめました。
「教える」ことも大事だけれど、それでは自分より高いところへは連れていけない。
自分自身も演劇人として、社会人として、そして人間としてまだまだ至らないところだらけです。

みんながみんな、プロをめざすわけじゃない。
自分だって、プロの俳優や演出家でもない。

だったら彼らとやいのやいの言いながら一緒に演劇を楽しむほうが、彼らにとっても自分にとってもいいのではないかと思うようになってきたのです。
そうした思いが次第に大きくなり、8年間勤めてきた高校を退職することにしました。
そしてそれからは県内外で演劇のワークショップや大会の審査員をしたり、「演劇科」がある高校で演劇の授業をしたりしています。

30年かかって今わたしがやりたいこと。
それは「演劇で人生を豊かにすること」です。
今日出会えたあなたに。これから出会う誰かに。
自分の大好きな演劇を伝えていけたら。

そんな理由でこのブログ、はじめてみました。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。

井口時次郎