脚本が決まったらキャストはすぐに読み合わせなどの稽古に入ります。
一方、スタッフは舞台監督会議までにプランを考えて、提出書類を書いていく必要があります。もちろんそれ以前に稽古のためにも必要ですから早ければ早いに越したことはありません。
提出書類!
※令和3年度石川県の場合です。
・舞台監督会議打合せ資料(6部)
学校住所や顧問の先生の名前、部員の人数といった基本情報や、中割幕や暗転幕、平台の数などの会館の備品使用に関する情報、音響照明では持ち込み機材の有無などを記載する、まさに「全体が分かる書類」です。
・照明仕込図(2部)
色替えのできる灯体(SS、単サス、斜め地明り)の色と、単サスのネライを記載します。
サスのネライを決定する時は、「どこから何に当てるのか」をしっかり意識すること!
(近日中に詳細やコツをアップします)
・照明操作表(2部)
シーンごとの各フェーダーの値を記載します。
・舞台装置仕込図(2部)
装置の平面図と立面図を描きます。
装置は寸法をしっかり測り、縮尺を計算して正確に書くこと!!
(近日中に詳細やコツをアップします)
・装置Qシート(2部)
本番中の幕の開閉(アップダウン)、平台や箱足などの使用個数、本番中に舞台上に出したり片づけたりする装置の詳細などを記載します。
・音響仕込図(2部)
使用する機材と、持ち込み機材がある場合にはその型番などを記載します。
「どこから音を出すか」にもこだわってみよう!
(近日中に詳細やコツをアップします)
・演奏曲目報告書(1部)
本番中に使用する楽曲の情報を記載します。
※令和3年現在、高校演劇の大会では使用楽曲をJASRACに申請する必要はありません。(使用料もかかりません)
ただし、将来的にはどうなるかわからないということと、卒業後に演劇を続ける際に、音楽著作権に関する意識を持つために曲目報告書は大会本部に提出することになっています。
・撮影確認書(1部)
自校の上演の撮影を許可するかどうかの確認のために記載します。
いつまでに書くの?
※あくまで令和3年度の石川県大会のハナシです。
舞台監督会議は7/26(月)なので、上記の書類はそれまでに書く必要があります。
ただし、7/10(土)11(日)に金沢市民芸術村で「高校生のための舞台技術講座」があり、そこでは上記の書類の書き方(プランの考え方)の相談会をしています。
なので、7/10までにプランは考えておく必要があります。
ここに注意!
・芸術村の講習会(7/10、11)には必ず「実際に音響・照明を担当する部員」が参加するようにしてください。やむを得ない事情で本人が参加できない場合は、しっかり情報を共有してわかっている部員が参加してください。
「実は当日は私が担当するわけじゃないんでわかんないんですよねえ」
これはNGです!!!
・提出書類は必ずコピーを取ること!
自分たちの手元に原本残しておくってことですね。
(当たり前ですが、やらかした人がいます)
稽古場と本番のギャップを埋めるのはしっかりしたプランです。
スタッフ力をアップして脱!へっぽこ演劇部。