キャスト

あなたの役をあと一歩「魅力的」にする方法!

キャストに選ばれた!
セリフ覚えた!動きも入れた!
気持ちもこめて、がんばって演技してます!
でもなんかパッとしないんだよなあ・・・

そんなアナタ。
最後にあと一歩、自分の役を「魅力的」にする方法をお教えしましょう!

そもそも「魅力的」とは何か。
身体的能力?それもあるでしょう。
圧倒的な技術?それもあります。
地道なトレーニングや稽古はもちろんもちろん大事です。

「そんなのわかってるよぉ、でも大会は来月なんだ!今すぐできるのとかないのー??」

・・・あります。お教えしましょう。

それは、登場人物に「クセ」をつけることです。
誰でも立ち方や歩き方にクセがあります。持ち物や服の着こなしにも特徴があります。
しゃべり方、声のトーンなどなど。そうしたものを役に加えてみてください。
ただし!注意すべきはやりすぎないことです。
「足を怪我して引きずっている」とか、「常に口からベロが出ている」なんていうのはNGです。
むしろ、「イライラすると親指と中指をこする」とか「人よりよく自分の髪の毛を触る」、「首(頭)がちょっとだけ右に倒れている」など、実際に周りの人が持っているようなクセがオススメです。
最初は誰にも気づかれなくてもいいんです。別に面白くなくってもいいんです。
さりげなく、周りの共演者たちにもバレない程度に、誰かのクセを自分の役に導入してみてください。慣れてきたらちょっとずつ大胆に。演技に深みが増すこと請け合いです。

「ホントにぃー?そんなことで何が変わるの?」

疑い深い人ですね。仕方がないのでお教えしましょう。
役に魅力が欠けているのは動きやセリフが説明になっているからです。実際の人間はそんなにクリアではなく、クセなどのノイズがあり、それがその人の個性にもなっています。
へっぽこな役者は役にノイズをのせることができません。だから誰がやっても変わり映えのしない無個性な芝居になってしまうんです。
また、役者自身にももちろんクセはあり、これは自分自身のクセであるためコントロールできず、ただ自分自身のクセが出てしまっているだけなのです。これもへっぽこの原因。

つまり、自分以外の他者のクセを導入することで、

・役にリアリティのある人間らしさを加えることができる
・役者自身のクセも目立たなくさせることができる

という2つの利点があるわけです。

さぁ!キャストの魅力UPで、脱!へっぽこ演劇部!